筋トレ中のドリンクはポカリがいいって聞いたけどホント?BCAAとの違いをわかりやすく解説!
「筋トレ中のドリンクって、水だけじゃダメなの?」
「ポカリがいいって聞いたけど、BCAAってやつのほうが筋肉に効きそう…」
ジムや自宅でのトレーニング中、ふと気になるのが“何を飲むべきか”問題。特に最近はBCAAなどのサプリ系ドリンクが注目されている一方で、昔から定番のポカリスエットもよく見かけますよね。どっちが正解なのか迷っている方、多いんじゃないでしょうか。
実は、「どっちが優れているか」ではなく「目的やシーンによって使い分ける」のがポイントなんです。
この記事では、筋トレ時の水分補給の重要性をベースに、ポカリとBCAAの成分・効果の違いをわかりやすく解説。そして、あなたの目的に合った選び方までしっかりご紹介していきます。
「とりあえず飲んでる」から「ちゃんと選んで飲む」に変えるだけで、トレーニングの質もグッと変わりますよ!
筋トレ中の水分補給が超重要な理由とは?
筋トレ中に失われるのは水分だけじゃない
「水分補給」と聞くと、単に喉の渇きを癒すだけのものと感じがちですが、筋トレ中はそれだけでは済みません。
汗をかくと同時に、体の中から電解質(ナトリウム・カリウムなどのミネラル)やエネルギー源(糖質)も失われていきます。
これらの栄養素が不足すると、筋肉の収縮や神経の働きに影響が出てしまい、「パフォーマンスの低下」や「筋肉のけいれん(こむら返り)」が起きるリスクが高まります。
脱水によるパフォーマンス低下・ケガのリスク
体重のたった2%の水分が失われるだけでも、筋力・集中力はガクンと落ちると言われています。
特に高重量を扱う筋トレでは、わずかな判断ミスがフォームの乱れやケガにつながるため、水分不足はパフォーマンス以前に安全面でも大きなマイナスなんです。
また、脱水状態になると血流も悪くなり、筋肉への栄養供給がうまくいかなくなるため、回復力の低下=筋肥大の効率ダウンにもつながってしまいます。
「水だけ」では補えないものとは?
「水を飲んでるから大丈夫!」と思いがちですが、実はそれだけでは不十分。
水だけでは、汗で失った電解質やエネルギー源を補うことができません。
結果として、体内のバランスが崩れ、より疲れやすくなったり、トレ後の疲労が抜けにくくなったりするんです。
そこで登場するのが、スポーツドリンクやBCAAといったドリンクたち。水分だけでなく、筋トレに必要な栄養素も同時に補えるため、「筋トレ中の飲み物」として非常に理にかなっているんですね。
筋トレ中の水分補給は、単なる「喉の渇きを潤す行為」ではなく、トレーニングの質・安全性・成果を左右する大事な要素。
次の章では、そんな水分補給の手段としてよく選ばれる「ポカリ」と「BCAA」の違いを、成分と効果の面から詳しく見ていきます!
ポカリスエットの特徴と筋トレ時のメリット
ポカリに含まれる主な成分とは?
ポカリスエットは「発汗によって失われた水分と電解質を補う」ことを目的に設計されたアイソトニック飲料(※体液に近い浸透圧)です。
主な成分は以下のとおり:
- ナトリウム:汗で最も多く失われる電解質。体内の水分バランスを調整
- カリウム:筋肉の収縮に関与。筋トレ中のけいれん防止にも効果あり
- マグネシウム・カルシウム:筋肉の機能・神経伝達に関与
- 糖質(ブドウ糖・果糖):素早くエネルギー補給ができる
- クエン酸:疲労物質の代謝をサポート
つまりポカリは、水分だけでなくエネルギーとミネラルも一緒に補給できる万能型のドリンクなんです!
ペットボトルのっポカリと粉末のポカリでは成分量が異なるので粉末のポカリがおすすめです!
筋トレ中・後にポカリが効果的な理由
筋トレ中のエネルギー源は、主に筋肉内に蓄えられたグリコーゲンという糖質。
しかし激しいトレーニングが続くと、グリコーゲンはどんどん消費されていきます。
ここでポカリの糖質が役立つんです。
糖質を補給することで、筋トレ後半のスタミナ切れを防げるだけでなく、トレ後のリカバリーもスムーズになります。さらに、ナトリウムやカリウムの電解質があることで、水分の吸収効率もアップ。
ポカリは、「筋トレ中も最後まで集中力を保ちたい」「終わった後の疲労感を軽減したい」という人にとっては、非常に心強いドリンクなんです。
注意点|糖分のとりすぎで太るってホント?
ここで気になるのが「ポカリって甘いけど、太るんじゃない?」という点。
確かに、ポカリ(粉末のポカリ1袋分)は1ℓ分あたり約74gの糖質を含んでいます。これは一般的な砂糖入りのジュースとほぼ同等のレベル。
そのため、軽い運動や短時間の筋トレでガブガブ飲むとカロリー過多になる可能性もありますので減量中の方は要注意。どうしても飲みたい場合は、「薄めて飲む」「摂取量を決めておく」といった工夫がおすすめです。
ポカリが活躍するシーンとは?
- 暑い時期や汗を大量にかくトレーニング
- 長時間・高強度の筋トレ
- 筋トレ後の素早いリカバリーを重視したいとき
- 筋トレ初心者で何を飲んでいいか迷っているとき
このようなシチュエーションでは、ポカリの持つバランスの良さが最大限に活きてきます。
BCAAドリンクの特徴と筋トレ中の役割
筋トレ中のドリンクとしてよく飲まれているBCAA。ここではBCAAの特徴をみていきポカリとの比較をしていきます!
BCAAとは?(バリン・ロイシン・イソロイシン)
BCAA(分岐鎖アミノ酸)とは、バリン・ロイシン・イソロイシンの3つの必須アミノ酸の総称。これらは、筋肉のエネルギー源となるだけでなく、筋肉の分解を防ぎ、合成を促進する働きがあります。
特にロイシンは、筋合成を刺激するスイッチのような役割を果たすため、トレーニング中や直後に補給すると効果的なんです。
BCAAは筋肉の分解防止に強い
筋トレ中は、エネルギーの消費に伴って筋肉が分解されやすくなる状態(カタボリック)に陥ります。
ここでBCAAを摂取することで、筋肉の分解を最小限に抑え、トレーニングによる筋肉ダメージの回復を早めることができるんです。
つまりBCAAは、「今ある筋肉を守る」「筋肉の修復を早める」という2つの観点から、筋トレ中・後に非常に理にかなったドリンクです。
無糖・低カロリーが多く減量中にも使いやすい
市販のBCAAドリンクやパウダータイプの多くは、無糖・低カロリーであることが特徴です。
そのため、ダイエット中や減量期でも安心して使えるのが大きなメリット。
また、味がついているので水代わりにもなり、トレーニング中の気分転換にも効果的です。「甘すぎない」「ゴクゴク飲める」という声も多く、ジムユーザーからの支持も厚いです。
BCAAが活躍するシーンとは?
- 筋肥大を狙ってトレーニングに励んでいる
- 減量中で糖質・カロリーを抑えたい
- 筋肉痛をできるだけ軽減したい
- ハードなトレーニングでも疲れにくくしたい
BCAAは、筋トレの質を上げたい人や、カラダを引き締めたい人に特におすすめ。
また、トレーニング習慣がある程度ある中級者〜上級者にとっては、パフォーマンス維持や疲労軽減のための必須アイテムになりつつあります。
ポカリが全体のバランス型だとしたら、BCAAは筋肉特化型のドリンク。
次は、いよいよこの2つを成分・目的別でガチ比較していきましょう!
ポカリ vs BCAA|成分・目的・シーン別で徹底比較!
成分の違いをざっくり比較!
成分 | ポカリスエット | BCAAドリンク |
---|---|---|
水分 | ◎(吸収しやすい設計) | ◎(ほとんどが水) |
電解質 | ◎(ナトリウム・カリウム等) | △(製品によっては含まれない) |
糖質 | ◎(エネルギー補給) | ✕(基本ゼロ or ごくわずか) |
アミノ酸 | ✕ | ◎(バリン・ロイシン・イソロイシン) |
ポカリは「水+糖+電解質」が中心、
BCAAは「水+アミノ酸(筋肉保護・回復)」が中心という構成です。
目的別にどっちを選ぶべき?
筋肥大・筋力アップを狙うなら…
→ BCAAがおすすめ
筋肉の分解を防ぎ、合成を促すという観点ではBCAAのほうが効果的。特に高重量トレーニングをしている人には心強い味方です。
減量・ダイエット中なら…
→ BCAAの方が適している
無糖・低カロリーなので、脂肪燃焼を邪魔せずに筋肉は守ってくれる。ポカリの糖分はダイエット中にはやや過剰かも。
夏場や大量に汗をかくトレーニングなら…
→ ポカリがベター
水分と電解質をしっかり補えるポカリは、脱水や熱中症の予防に◎。長時間のトレーニングやサーキット系の運動とも相性がいいです。
両方使うのもアリ?
実は、ポカリとBCAAは併用もOKです。
例えば…
- トレーニング中はBCAAで筋肉を守る
- トレーニング後にポカリで水分・電解質・糖質を補う
こんな使い方をすれば、筋肉の保護・疲労回復・水分補給といったそれぞれの強みを活かすことができます。
また、ポカリを少し薄めてBCAAパウダーと混ぜるというハイブリッドドリンクを作る上級者もいます(味が微妙になる場合もあるのでお好みで)。
ちなみに私も増量中であればポカリ+BCAAのハイブリッド型にしています。BCAAも味つきのものにしてしまうと味が濃くなってしまうのでBCAAは無味のものにしています。
結局どっちがいい?目的別ドリンクの選び方まとめ
「ポカリとBCAA、どっちがいいの?」という問いに対する答えは、
自分が今どんな目的で筋トレしているかによって変わります。
筋トレの目的が「筋肉を増やす」ならBCAAが優先!
もしあなたが、「筋肉を増やしたい」「筋肥大を狙ってトレーニングしている」なら、BCAAはかなり有効なサポートになります。
なぜなら、BCAAには筋分解を抑え、筋合成を高めるロイシンが含まれているから。
筋トレ中はエネルギー不足で筋肉が分解されやすい状態になりますが、BCAAを摂取することで筋肉を守りながら鍛えることができるんです。減量期に筋肉を落としたくない人にも最適です。
体力維持・夏場の汗対策にはポカリが向いている
逆に、ジムでの運動中に大量の汗をかく人や、疲れやすさを感じている人はポカリが効果的。
ポカリは、糖質でエネルギー補給しながら電解質も補えるので、スタミナ切れを防ぎやすく、体の疲れにも対応してくれます。
特に暑い季節は脱水のリスクも高いため、筋トレ前後にポカリを飲むことでパフォーマンス維持&回復につながります。
どちらも活用してトレーニング効果を最大化しよう
もしどちらか一つに絞りきれない場合は、トレーニング前〜中はBCAA、トレーニング後にポカリという使い分けもおすすめ。
- BCAA:筋分解予防+集中力キープ
- ポカリ:水分・電解質・糖質で全体をサポート
特に中〜上級者で、より質の高いトレーニングを求めるなら、“何を飲むか”も立派なトレーニング戦略のひとつです。
トレーナー的おすすめ早見表
目的 | おすすめドリンク | 理由 |
---|---|---|
筋肥大・筋力アップ | BCAA | 筋分解抑制&筋合成サポート |
減量・脂肪燃焼 | BCAA | 無糖で低カロリー、減量中でも安心 |
疲労回復 | ポカリ | クエン酸と糖質でリカバリー促進 |
夏場のトレーニング | ポカリ | 電解質+水分で熱中症対策にも◎ |
初心者の水分補給 | ポカリ | 飲みやすく、成分バランスも安定 |
筋トレを頑張る中で「飲み物なんてどれでも一緒でしょ」と思いがちですが、
実はドリンク選びも伸びる人と停滞する人の差を生むポイント。
まとめ|筋トレ中のドリンク選びが成果を左右する
筋トレをしていると、ついフォームや種目、回数にばかり意識が向きがちですが、実は“何を飲むか”も立派なトレーニング戦略のひとつなんです。
今回ご紹介した「ポカリ」と「BCAA」も、それぞれにしっかりとしたメリットがあり、どちらが優れているというよりは、“どう使い分けるか”が鍵になります。
ポカリは“バランス型”のドリンク
ポカリは水分・電解質・糖質・クエン酸などがバランスよく配合されていて、
- 暑い時期の脱水対策
- 長時間のトレーニング
- エネルギー補給
- トレ後のリカバリー
といった目的にぴったりな総合ドリンクです。初心者でも手に取りやすく、ジムに1本持っていくだけでOKな気軽さも魅力ですよね。
ただし、糖質が多めなので減量中には注意が必要。飲む量やタイミングは考えて使うのがベター。
BCAAは筋肉サポート特化型のドリンク
一方のBCAAは、筋肉の分解を防ぎ、合成を助ける働きがあるため、
- 筋肥大や筋力アップを狙う
- 減量中に筋肉を落としたくない
- トレ後の筋肉痛を和らげたい
といった“筋肉重視”の方に非常に有効。しかも多くの製品は無糖・低カロリーで、ダイエット中の人にも安心です。
結論:目的と状況に合わせて選べばOK!
トレーニング内容や体の状態、目的に合わせて「今はポカリ」「今日はBCAA」と柔軟に使い分けるのがベスト。
- 汗をたっぷりかく日 → ポカリ
- 減量中&筋量維持したい日 → BCAA
- 両方気になる人 → 併用 or シーンで切り替え
このちょっとした工夫だけでも、トレーニングの質・体調・筋肉の成長スピードは確実に変わってきます。
ドリンクは単なる水分補給じゃない。
あなたのカラダづくりを、内側からサポートする大事な相棒です。
ここまで説明してきてなんですが、金銭的に問題なければおすすめは「ポカリ+BCAA」のハイブリッド型。これがベストです。
「ただ飲む」から「目的に合った選び方」に切り替えて、筋トレの成果を一歩引き上げていきましょう!